大切な人
しばらくそうしてたけど


突然白石さんは私を抱きかかえて


ベットまで連れて行ってくれる


私をおろした白石さんは


電気を消して私の隣に


明かりは小さめのダウンライトだけ


薄暗い明かりの中で


近づいてくる白石さんの唇に


そっと目を閉じる





浴衣の上から胸をそっと触れられただけで


体がビクッと震えた


目を開けると白石さんの優しい顔が見える


『嫌じゃない?』


こんな時にまで優しい白石さん


愛おしくて堪らない



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