浮気性の彼
山田 亜依(ヤマダ アイ)
私が、唯一、心を許せる親友。
私とは反対に、いつも強気で、何でもこなしちゃう子。
「椿、どうしたの?」
「え…?」
亜依の言葉に驚いた。
だって目の下はちゃんと隠したはず。
「何年あんたの親友やってると思ってんのよ。」
「中一から、高ニだから…えっと…四年かっ!」
「そこ、真面目に答えなくて良いから。
で、何があったの?」
“何かあったの”じゃなくて、
“何があったの”
と、聞く亜依に、やっぱり敵わないなぁ…と思う。