浮気性の彼
「そうだったの……」
心配そうに瞳を揺らしながら私を見つめる亜依は、私がどれだけ、隼人のことが好きだったか知っている。
いや、今も好きだと言うことも…
「やっぱり納得いかないっ!!私、隼人君とちょっと、話して来る…!」
拳を握りしめている亜依が、私のことで怒ってくれていることがわかった。
「ちょっ、亜依!」
亜依は、私の言葉も聞こえないようで、凄い勢いで保健室から出ていってしまった。
「どうしよ…」