浮気性の彼




「そうだったの……」



心配そうに瞳を揺らしながら私を見つめる亜依は、私がどれだけ、隼人のことが好きだったか知っている。



いや、今も好きだと言うことも…



「やっぱり納得いかないっ!!私、隼人君とちょっと、話して来る…!」



拳を握りしめている亜依が、私のことで怒ってくれていることがわかった。



「ちょっ、亜依!」


亜依は、私の言葉も聞こえないようで、凄い勢いで保健室から出ていってしまった。



「どうしよ…」



< 19 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop