浮気性の彼
とにかく、ここにずっといても意味ないから、自分の教室に戻った。
隼人が私と同じクラスじゃなかったことに、今は安堵する。
私が教室に足を踏み入れたときーーー
「あっ来たよ…星野さん。」
「神風君に振られたんでしょ?…いいきみ」
「始めから遊びだったに決まってるじゃない。可哀想よねぇ~」
「あんなブスが調子乗ってるからよ。」
クスクス笑いながらこっちを見てる。
「……ひど…」
こんなところにいたくなくて、教室を飛び出した。
「グスッ…」
気付けば裏庭まで来ていて、翔太さんに電話をかけていた。
でも途中、ハッとして、我にかえった。
何してんの私…迷惑じゃん…
電話を切ろうとしたとき。
『ーもしもし?』