浮気性の彼
そう。隼人はつい最近からそういうことが増えた。
私に飽きたのか、それともただの気まぐれか…
「そっか。俺で良かったら力になるよ! 辛いときは俺を呼んで。」
そう言って、男の人は連絡先が書いてある紙を渡してきた。
「有難うございます。あの、お名前は…」
「あぁ自己紹介がまだだったね。俺は滝沢 颯太(タキザワ ソウタ)大学一年だよ。あと敬語はいらない。」
大学生かぁ…大人っぽいわけだよね。
でも、敬語いらないって…良いのかな?
「あっはい。じゃなくて、うん。私は、星野 椿(ホシノ ツバキ)高校二年だよ。」
一通り自己紹介をすると、お互い少し話をしてから別れた。