王子様はご主人様!?
「そうかなぁ―?輝くんは花梨のこと好きっぽいけど?」
「はあっ!?」
輝があたしを好きぃ!?
「そ、それは無いよっ!」
「なんで?」
「な、なんでって……」
「少なくとも、輝くんは花梨のこと意識してると思うけどなぁ〜」
「そう…かな―……?」
とてもそんな風には思わないけど…
「んで?なんでキスしちゃったわけ?」
「そ、それは………何でだろ?」
「は?」
そういえば何でキスしちゃったんだろ?
「一回目は突然されて…「ちょ、ちょっと待って!!」
「……へ?」
「あんた一回目って何回キスしたのよっ!」
興奮したかのように、机をバンッと叩いた
「二回か三回……」
ボソッと呟いた
「それでキスした理由聞かなかったの?」
「う…うん……。」
聞くどころか逃げちゃったし…
「んで、あんたはキスされてどう思ったの?」
「ど、どうって………」
「嫌だった?」
嫌……?
「ではなかった……」
不思議と嫌だとは感じなかったんだ…