王子様はご主人様!?
女の子が輝の腕に手を回していて、楽しそうに笑いあっている…
道路を挟んでだから、ちゃんとは見えないけど…
凄く可愛い女の子で…お似合いだった……
「か、花梨……?」
心配そうにあたしを覗き込んでくる
「な―んだっ。やっぱり彼女いたんじゃん。」
「花梨……」
「もぉ〜やめてほしいよね〜。彼女いるのに、あたしのファーストキス奪うの!ほら、早く洋服見に行こっ!」
そう言って唯の腕を掴み、ショッピングセンターに入った
なんだ……
やっぱりあの噂通り、彼女居たんじゃん……
バカみたい…
少しでもあんたにドキドキしたこと……
あんたのキスを受け入れたこと……
本当に…あたしのバカ……
それから何も考えないように、わざと明るく振る舞って服を選んだ…