王子様はご主人様!?
「薬飲んで学校行くから…」
「は!?学校行く!?ダメに決まってるでしょ!薬を飲んですぐに寝なさいっ!」
マジかよ……
「でも…「でもじゃないっ!」
マジでオカンって感じ…
これ以上綾香を刺激するのはやめようと、しぶしぶベッドに戻った
はぁ―…風邪とか久しぶりに引いた…
なんか最近の俺って、ついてないなぁ―…
――コンコン
「はい……」
「お兄ちゃん、学校には連絡した?」
「蒼依にメールしとくから大丈夫。それより綾香は学校だろ?早く準備しろ」
「えっ?でも看病は……」
「大丈夫だから…。ちゃんと学校には行け。な?」
俺のために学校を休ませるなんて、冗談じゃない。
「分かった…。じゃあ、お兄ちゃんはゆっくり休んでね。」
と言って、部屋から出ていった
――――――――――……
――ピンポーン、ピンポーン
うるさいチャイムの音が頭に響く…
今何時だよ……