王子様はご主人様!?


「で、気持ちがはっきりしたならするべきことは一つだろ。」



ニヤリと笑いながら俺に言う



「あぁ―。でも花梨があれじゃ―…」



しゃべることすら難しい……




「だからと言って諦める気もないんだろ?」



「当たり前だ。」



諦めるなんて冗談じゃねぇよ。



「ははっ。じゃあさ、もう意地でも伝えろよ。好きだってこと」



「言われなくてもそうするつもり。」




好きになったからには絶対に手に入れる…



たとえ花梨が拒んでも。








俺の気持ちは伝えてみせる。







< 122 / 348 >

この作品をシェア

pagetop