王子様はご主人様!?
「でもその代わりにさ、ファミレスにでも寄って帰ろ?」
「えっ?いいの?」
喉が痛いなら早く帰ったほうが……
「うん。なんか喉潤したいし。」
じゃ、じゃあ…
それから唯の希望通りファミレスに入った
「ねぇ、花梨。」
「ん?」
さっき注文したジュースに口を付けながら、首を傾げた
「なんで生徒会に行かないの?」
「っ……そ、それは…」
唯から視線を反らす
「気づいちゃったんだ?」
「っッ!」
バッと唯を見る
まるであたしの心を読んだかのようなセリフ
「花梨は分かりやすいのよ。」
「唯……」
「なのに、なんで分かりやすいあんたが、あんなまどろっこしいことしてんのよ。」
うちら友達ですよ、ね?
何この、貶す言い方は…
「あんたはさ、分かりやすいのが取り柄なの。」
唯さん…
さっきから失礼よ?