王子様はご主人様!?


「でもその時の輝くんではこんな風に苦しんだり、悲しんだりしなかった。」



「っ………」



「つまり、前みたいに憧れの好きじゃなくて本当の好きを見つけたってこと」



「唯……」



そうだよね……



前のあたしは表の輝を憧れとして、好きになってた…



でも今は憧れなんかじゃなくて、本当に好きで好きで仕方なくなってたんだ……



「ありがとう。唯」



「いえいえ♪親友の恋を応援するのは当たり前でしょ」



あたし、唯が親友で凄く幸せだねっ。



それから唯と別れて我が家に帰った





「ただいま―」



「おかえり―っ」



明るい声がリビングから聞こえる



「あれ?お父さんも帰ってたんだ?」



リビングのソファーにドカッと座りながら、ネクタイを弛める父



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