王子様はご主人様!?


「な、なによ///」



なんでお母さんがそんなに楽しそうなのよっ!



「いいじゃない♪素敵だと思うは♪ねっ、彗」



「あぁ。ちょっと父親としては複雑だけどな。」



なんかあたしの思ってることバレバレ…?




「で、沙羅…」



「ん?」


「誰が俺様で悪魔だって?」


「……え゙」



さっきまで楽しそうに笑っていたお母さんの顔が、みるみるとヒキツってくる



あらら。またお父さん、お母さんをいじめ始めちゃった。



「い、イヤ…。そ、それはね。ほら言葉のあやって言うか……」



「へぇ―…あやねぇ〜。やっぱり沙羅は相当お仕置きが好きみたいだね?こんな俺と結婚しちゃうくらいだし」



あぁ―あ。



もうお父さんがあんな顔をしてる時は、お母さんに勝ち目はないな。



そんなバカップルみたいな親をシカトして、あたしは着替えるために部屋に上がった





……明日はちゃんと輝と話したいな…



そんな淡い期待をしながら……



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