王子様はご主人様!?


「そっ、そうですよね〜」



「すみません。変なこと言って……」



「ぅうん!当たり前ですよ!心配になるのは……」



彼女…なんだもんね……




「生徒会副会長なんですよね?」



「えっ…?は、はい。」


「……やっぱり」



「え?」



ボソッと何か呟いた橘さん


「何でもないですっ!これからも輝のこと、よろしくお願いします」



副会長だから…会長の輝をよろしくってこと……?



なんで橘さんに、お願いされないといけないの……



最悪な感情があたしの中に生まれ始めてきた……



「じゃあこれ」



そう言ってタオルを差し出す橘さん



それを受けとると、軽く頭を下げて帰っていった



「っ………」



あたしはそんな橘さんの後ろ姿を見ながら、手に持っているタオルをギュッと握った




< 133 / 348 >

この作品をシェア

pagetop