王子様はご主人様!?
「そっ、そうですよね〜」
「すみません。変なこと言って……」
「ぅうん!当たり前ですよ!心配になるのは……」
彼女…なんだもんね……
「生徒会副会長なんですよね?」
「えっ…?は、はい。」
「……やっぱり」
「え?」
ボソッと何か呟いた橘さん
「何でもないですっ!これからも輝のこと、よろしくお願いします」
副会長だから…会長の輝をよろしくってこと……?
なんで橘さんに、お願いされないといけないの……
最悪な感情があたしの中に生まれ始めてきた……
「じゃあこれ」
そう言ってタオルを差し出す橘さん
それを受けとると、軽く頭を下げて帰っていった
「っ………」
あたしはそんな橘さんの後ろ姿を見ながら、手に持っているタオルをギュッと握った