王子様はご主人様!?


――――――――――……


「よっ!」



――バシッ


痛っ!



「風邪治ったか?」



「あぁ―…」


つ―か背中叩くなっ!



「「輝くんっ!」」



うわっ…きた……



「風邪大丈夫?」


一気に積めよってきた女子軍団


「大丈夫だよ。心配かけてごめんね」



「うぅん。こちらこそお見舞い行けなくてごめんね」


「いいよ。気にしないで」


ぶっちゃけお見舞いとか来ないでほしいから。



朝から囲まれると、マジ疲れるんだよな―…



適当に周りの女子をあしらい、机に向かった


その時につい見てしまう席…



……花梨はまだか。



「な〜に見つめてるのかな〜」


ニヤニヤしながら、見てくる蒼依



「お前、さっき逃げただろ。」



蒼依はいつも俺の取り巻きが近づいてきたらいなくなる


「だってさ〜、あぁいうの苦手だし。俺は自分から追いかけて捕まえたいタイプだから♪」



また意味のわからないことを……



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