王子様はご主人様!?


「あっ、花梨。そこのプリント取って」



はぁ―…


やっぱりドキドキしてるのはあたしだけか……。



「はいはい。」



横にあるプリントを取り、輝に手渡す



――ちゅっ



「なっ///」



手渡したとたんに、触れるか触れないか、そんなキスがふってきた



「一ついい忘れてたけど…。他の男にはキスさせんなよ?」


「っ///あ、当たり前でしょっ!!///」



他の男とキスなんてあり得ないからっ!




――――――――――……


「…みたいな事があってさ〜」



「………」



「やっぱりドキドキしてるのはあたしだけなのかな〜?」



「………」


「もう唯、聞いてる?」



「…聞いてる、聞いてる」



机に肘をつきながら、適当にあしらうようなセリフ


「もぉ―っ!あたしは真剣に悩んでるんだよ!」



「だって―、そんな内容聞いたら、ただのノロケにしか感じないし―」




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