王子様はご主人様!?


図書室を出てから、すぐに生徒会室に向かった



――ガラッ



「…なんでお前いんの」


「おいおい。わざわざ親友が会いに来てやってるのに、なんだよ。その顔は」



「別に呼んだ記憶ねぇけど。」



つーか呼ぶことなんてない。



「お―いっ!そんな悲しいこと言うなって―っ」


能天気なヤツ……



「ちゃんと生徒会の仕事も手伝ってやったんだからよ。なっ、花梨」



「あっ、うん。ファイル整理一緒にしてくれて…って、蒼依くんはほとんど話してばかりだったけど。」



「うわぁ〜!そんな余計なことは言わなくても―」



「事実でしょ?」



なに、仲良く話してんだよ。



つーか花梨もそんな無防備な顔するなって―の。



「……いいから蒼依は帰れ」


「えぇ―…そんな俺と花梨が仲良しだからって、妬かないの♪」


っ…



「妬いてねぇ―から」



ここで素直になれないのは、もう性格の問題だよな…。



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