王子様はご主人様!?
ニヤニヤ笑う成田を睨み、そのまま家に帰った
「早くバカみたいなケンカ、終わらせろよ。」とだけ言って…
―――――――――………
「おかえり〜」
「…また来てたのか」
「なに?来ちゃ悪かった?」
頬を少し膨らまし、俺を見上げる
「悪くないよ。綾香は晩飯は?」
もう毎日のように家に来てる綾香
ここまで頻繁になると彼女みたいだよな……
「まだだよ。だから作っといた♪」
そういえばさっきからいい匂いがすると…
「お兄ちゃんは生徒会?」
「あぁ。」
「花梨さんと一緒に?」
――ドキッ
「…今日はちげ―よ。」
あのタオルを届けに行って以来、綾香は花梨を完璧に気にしている
どこから花梨の情報を仕入れたのやら…
とにかく花梨には近づかせない方がいいな。
あいつ、何をするかわからねぇし。
つ―か蒼依、ちゃんと花梨、送ってくれたよな…?
後で花梨に電話でもするか…