王子様はご主人様!?
「今日、花梨に避けられてる気がする…」
やっぱり今日の花梨の様子は変だ…
何か悩んでいるのはまるわかり…
「輝くん、あたしね…。花梨はきっと何か悩んでるんだと思う…」
「あぁ―…」
「でも今まで悩んでても人に当たったり、あたしに当たったりはしたことないの…」
「つまり……」
段々と確信をつく
「今回花梨が悩んでることはあたしに関係があるんじゃないかな?」
成田に……
「あたしが何か隠してるって、知ってるのかも…」
声を小さくしながらそう言った
「だからあたし…ちゃんと話してみるよ……」
「……え」
「花梨に、圭斗と付き合ってること話そうと思う…」
そう言った成田の目には迷いがなく、女って強いよな―…なんて改めて感じた
「あぁ、そうしてみてくれ」
花梨が悩んでいる姿を見るのはイヤだ…
いつも笑っていてほしい。
もちろんそれは俺のソバで、だけど。