王子様はご主人様!?
FifthLove
学園祭-輝Side-
「ヒカルくん!8番テーブルお願いします!!」
「はい。今行きます」
ネクタイをキュッと絞め、スーツを整え歩き出す
「ご指名ありがとうございます。ヒカルです」
「キャァ―っ!!」
2人組の女が頬を赤く染めて叫んだ
それに対して優しく微笑み返す
何度か交わす会話……
ぶっちゃけウザい……
……はぁ―…疲れる。
なんで俺がこんなことを……
「ヒカルくん!次は2番テーブルねっ!」
遠くから聞こえる成田の声
「はい。わかりました。」
行きたくねぇ―…
「えぇ〜もう行っちゃうの?」
化粧のケバい2人が不満そうに俺を見る
「すみません。楽しんで行ってくださいね」
それだけ言い残し、立ち上がった
「ほら、何してるのよっ!うちのNo1がサボっちゃダメでしょっ!」
カーテンで区切られた控え室に行くと、黒いエプロンを身につけて俺を怒鳴り付けてくる成田
……周り誰も居ねぇよな?