王子様はご主人様!?
「ダメったらダメだっ!そんな格好の花梨なんて見せられるかっ!!」
ゴスロリだぞ!?
ヒラヒラ着飾りやがって!
「どうせこの格好なんてあたしに似合わないわよっ!女の子っぽくないしっ!」
は?
花梨は一体何を言ってるんだ?
俺が花梨のその格好、似合わないとか思ってると勘違いしてるのか…?
「恥ずかしいなら一緒に居なければいいでしょ!あたし1人で回るからっ!」
「は!?ちょっと待てよ!」
クルリと俺に背を向けた花梨を引き留めた
「もうっ!離してよ!!」
「そんな格好で行かせられるかよっ!」
「だから1人で行くって…「ダメだっ!他の男にそんな姿見せるわけっ……!」
ハッとして口を閉じる
「他の…男……?」
キョトンとした瞳が俺を見る
あ゙ぁ〜〜もうっ!
「だから似合わないじゃなくて、可愛いすぎるそんな姿、他の奴に見せたくねぇんだよっ!!」
ただのヤキモチだ。
でもこうなったらやけくそ。
「笑いたきゃ笑……え?」