王子様はご主人様!?
「っ…///」
笑ってるのかと思い隣を見たら、真っ赤な顔をしていた花梨
「花…梨…?」
予想もしてなかった反応に、俺まで言葉がつまる
「べ、別にあたしのこんな姿、誰も見たがらないよ…///」
花梨はわかってない。
自分がどれだけ人気があるか…
どれだけの男が花梨を見てるか……全くわかってない。
「それに…あたしは他の男の子には興味ないよ…?あ、あたしが見てるのは…輝だけ……だから///」
っ///
俺が不意討ち苦手だって分かって、言ってるのかよ!
「だから一緒に回ろ?あたし憧れてたの…。彼氏と学園祭を一緒に回るの……」
ここまで言われたら……
「行こ」
「え……?」
右手を花梨に差し出す
「一緒に回るんだろ?」
「う、うんっ!!」
嬉しそうに笑い、ギュッと俺の手を握った