王子様はご主人様!?


「っ…///」



笑ってるのかと思い隣を見たら、真っ赤な顔をしていた花梨



「花…梨…?」


予想もしてなかった反応に、俺まで言葉がつまる



「べ、別にあたしのこんな姿、誰も見たがらないよ…///」



花梨はわかってない。


自分がどれだけ人気があるか…



どれだけの男が花梨を見てるか……全くわかってない。


「それに…あたしは他の男の子には興味ないよ…?あ、あたしが見てるのは…輝だけ……だから///」



っ///



俺が不意討ち苦手だって分かって、言ってるのかよ!


「だから一緒に回ろ?あたし憧れてたの…。彼氏と学園祭を一緒に回るの……」


ここまで言われたら……



「行こ」


「え……?」



右手を花梨に差し出す



「一緒に回るんだろ?」



「う、うんっ!!」



嬉しそうに笑い、ギュッと俺の手を握った



< 207 / 348 >

この作品をシェア

pagetop