王子様はご主人様!?
「注目を浴びてる理由はこれだと思うんだけど…」
繋いでいた手をヒョイと上げて、花梨にアピールする
「あ゙っ!そっか!」
やっぱり鈍かった……
「人気モノの輝と付き合ってるって、バレちゃう!」
「もうバレてるって。」
ずっと繋いでたんだから。
それに…人気モノなのは花梨も負けてない。
さっきから男の視線、浴びすぎ……
「手、離そっか……?」
「バカ。離すな」
離れそうな手を強く握り、阻止する
手を離したらお前に要らぬ虫がついてくるだろ。
だからこれは、一つの防止対策
「でも……」
不安そうな瞳を俺に向ける
「花梨が心配することなんてねぇよ。」
そう、花梨は心配なんてしなくていい。
「俺にいい考えがあるからさ。」
とっておきのが…な?