王子様はご主人様!?
「花梨…。」
「………へ?」
い、今……花梨って……
「おいで。」
おいでぇ!?
あたしに手を差し出した輝。
来いってこと!?
周りもシーンとした雰囲気になる
おずおずと足を進め、輝のところに向かう
――ギュッ
ふえっ!?
握られた右手
「僕たちお付き合いをしてますので、よろしくお願いします」
「っ…///ひか…「「キャァァ――っ!!」」
輝のカミングアウトに周りから悲鳴が聞こえる
うわっ…思った以上の反応……
『嘘でしょ〜〜』
『輝くんが宮澤さんと〜!?』
『ショック〜』
周りから聞こえてくる声
「なっ?いい考えだろ?」
耳元で囁くような声
もしかして…!
“俺にいい考えがあるからさ”
って、このこと!?
「それともう一つだけ。」
もう一つ…?
まだ何かあるの…?
「花梨には手を出さないでくださいね」
――チュッ
「僕意外は…ですけど♪」
「っ…//「「きゃぁぁ―っ///!」」
ほっぺに降り注いだキスに、あたしの思考はここでストップした