王子様はご主人様!?


「花梨…?帰らねぇの?」


「あっ、ごめん。」



少し先に行ってしまった輝を追いかけた



「…にしても、意外だった。」


「…何が?」



「綾香だよ。あんなあっさり俺らのこと認めるなんて…」



不思議そうな顔をする輝



正直あたしも反対されると思ってた。


ブラコンがどんなのか知らないから、はっきりしたことは言えないけど…



「ねぇ、輝。」


「ん?」



「もしかしてさ…」


「あら?花梨と輝くん?」



……へ?


「お母さん!?」



食材の入った袋を持って立っていたお母さん


「また輝くんが送ってくれたの?」


「う…うん。」



そうだった……



まだ付き合ってること話してなかったんだ……



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