王子様はご主人様!?


それから夕食の準備をお母さんと一緒にして、テーブルに並べた



「そういえば花梨。学園祭どうだったか?」



ビーフシチューを食べながら、向かい側のお父さんがそう聞いてきた



「どうって…別に普通だよ。売り上げは4位だったし。」



2年じゃ一番だったけど、やはり3年生には敵わなかった


まぁ、別にトップを目指してたわけじゃないけどね。



「なんか懐かしいな―。」



「え?懐かしいってもしかして、彗さんも桜川学園の卒業生なんですか!?」



驚いた顔をする輝


「あれ?言ってなかった?俺も沙羅もそこの卒業生だよ。って言っても沙羅は編入生だけどな。」



そういえばそうだった。



お母さんは3年生で編入したんだっよね。



「ねぇねぇ、まだあの男女の人気ランキングやってるの?」


ウキウキしたような瞳をあたしに向けてくるお母さん



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