王子様はご主人様!?


「あ、あのっ……」



そうだよね…


付き合ってること両親にはまだ伝えてなかったから。


「そんな焦らなくて大丈夫だよ。」


優しい表情のお父さんがそう言った



「そうそう。あたしたちは花梨の恋愛には何も口出すつもりはないわ。」


……お母さん。



「それに花梨は輝くんが大好きっていうのが見てればよく分かったからね♪」


「えっ///!?」



ニッコリわらうお母さん。


そんなにあたしって、分かりやすいの!?



それから何とか丸く収まって?食事を終えた



「……今日はごめんね。あたしが口、滑らしちゃって」


輝を玄関で見送る時に、自分のバカさにため息が出る



――ポンポン



…へ?


「別に謝る必要はねぇよ。」


頭を撫でながら、そう言った輝



「それにいつかは挨拶に来るつもりだったから。」


「ふえっ!?///」



「じゃあ、また明日な」



優しく笑いかけ、もう一度だけ頭を撫でて、輝は帰っていった



そんな後ろ姿をあたしはいつまでも見続けた―……



< 221 / 348 >

この作品をシェア

pagetop