王子様はご主人様!?


「お前、凄いな。彗さんと話したのかよ…。あの人、財閥のなかでもトップクラスの人なんだぞ……」



まぁ、凄い人だとは思ってたけど……


「俺も花梨とはパーティーで話してたけど、彗さんはさすがに話せなかったわ…。オーラが凄すぎて……」


やっぱり彗さんは別格なんだな……



「俺はいつでもお前の味方だから。」


真剣な顔でそう言った蒼依


「は?何、突然?」



「別に♪」



やっぱりこいつ変なヤツ



この時、蒼依が言った意味が分かるのはまだまだ後でだった……



「そういえば昨日綾香ちゃん、輝ん家に居たか?」


「は?綾香?いや、昨日は来なかったけど。」



「そっか―…。昨日メールの返信無かったからさ―」


「は?」


「だから、返信が……」


「いやいや、そうじゃなくて…お前いつの間に綾香と連絡先交換してたんだよ。」



俺、初めて今知ったぞ?


「あぁ、この前街中でたまたま会ってさ。教えてもらっちゃった♪」



もらっちゃった♪じゃねぇよっ!!




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