王子様はご主人様!?
そのせいで、あたしはいつも大変だって―のっ!!
たぶん話し合いは今度の会議についてだろう。
年に三回ある役員の総会。
生徒会役員だけではなく、学習委員や風紀委員……その他もろもろの委員長が集まっての総会
それについての話し合いだし、そんな時間はかからないかな?
――…と思っていたけど……
「もう真っ暗じゃん……」
総会が終わった時には既に、外は真っ暗
夕日なんてとっくの昔に沈んでいて、代わりに空には星がチラホラ輝いている
「悪い…遅くなっちゃったな……」
珍しい……
輝が謝るなんて……
奇跡か!?
「何か言いたそうな顔だな……」
「うぅんっ!何でもないよっ!!」
こんなこと思ってるなんてバレたら大変だ……
「花梨さ、何か最近おかしくねぇ?」
「えっ!?」
な、何かバレてる!?
「元気ねぇような気がするし……。」
「……輝」
気づいてくれたことが凄く嬉しかった……
輝には…話してた方がいいよね……?
――ギュッ
……へ!?
何故か抱き寄せられた体
輝の温かい体温が伝わってくる