王子様はご主人様!?
「ど、どうしたの!?」
ビックリで声が少し大きくなる。
「花梨……いつでも頼れよ?」
「……うん。」
「俺が守るから……」
「どうしたの?輝?」
「いや。ちょっと……な?ほら、帰るぞ」
……変な輝
そのまま輝と手を繋いで、学校を出た
「暗くなったし、沙羅さんに連絡してたら?」
「あっ、そうだね。」
ポケットから携帯を取りだし、開く
「っ……」
待ち受けに表示されている着信履歴とメール受信の数
開くのさえイヤになる……
「花梨?どうかした?」
あたしの異変に気づいたのか、顔を覗き込んでくる
さっき話せなかったし……
「あのね、実は……」
――♪〜♪♪
――ビクッ
鳴り響いた着メロ
つい体が跳ねた
「あっ、悪い。俺のだ。」
でも鳴ったのはあたしの携帯じゃなく、輝の携帯