王子様はご主人様!?
と、とにかく俺は今制服だし、綾香も制服。
周りにバレたら何かと困る
「ほら、綾香帰るぞっ!」
「イヤだ〜ぁ。うわぁ〜ん。ゔっ……」
……えっ!?
唸って口元を押さえた綾香
「あや…「吐く……」
「はあ!?」
吐くって!!
「と、とにかく場所を……」
「無理っ……吐く……」
あぁ―っ!もうっ!
心の中で決心をして、苦しそうに唸る綾香の肩を抱く
「ほら、入るぞ。」
そしてそのまま入った……
あの“にゃんにゃん”に……
―――――――――………
「はぁ―っ!すっきりしたっ!!」
疲れきった俺とは裏腹に、スッキリしたような顔で洗面所から出てきた綾香
マジ勘弁してよ……
「酔いも冷めたみたいだな……」
「あはっ☆」
「あはっ☆じゃねぇよっ!未成年が酒なんて飲むんじゃねぇっ!!」
「だって〜〜」
「だってでもないっ!」
「うっ……ごめんなさい……」
ショボンと肩を落として謝る綾香