王子様はご主人様!?


「輝くんだって男なんだから。…いつ狼になってもおかしくないしっ♪」



「なっ///」



お、狼って///



「ひ、輝くんに限ってそんなことはないよっ!」



「どうだか」


ふふっと笑いながら、席に戻っていった



輝くんに限ってそんなことは絶対ないっ!


だって王子様だしっ!



唯もわかってないなぁ―




なんて思いながら唯を見た。



でもわかってないのはあたしだった……



まさか王子様が仮面を被った狼だったなんて……




あたしはこの恐ろしい事実を知るのは、そう遅くはなかった……



―――――――――………


「宮澤さん。行こっか」



放課後になり、カバンを持った輝くんが立っていた


「うんっ!」



嬉しいなぁ――


副会長はダルいけど、これから放課後、輝くんと一緒にいることが多くなるんだよね♪



ニヤつきそうな顔を必死に押さえ、生徒会室に向かった


「あっ、そういえば宮澤さんって前生徒会長と知り合いなの?」



「へっ!?なんで?」



生徒会室のドアに手をかけながら、そう言った輝くん


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