王子様はご主人様!?
遠慮なんかじゃない……
あたしは輝から逃げてるんだ……
だって怖いんだもん……
あたし、汚れちゃったんだよ…?
汚れちゃったんだよ…?
「花梨?」
あたしは結局弱虫なんだ。
こんなに心配してくれる親友にも、あたしは話せてないでいる……
あのことを……
――ゾクッ
「っ……」
「花梨?」
思い出すだけで体が震える。
怖くて怖くてたまらない……
「花梨、顔色悪いよ?大丈夫……?」