王子様はご主人様!?


「じゃあ、そういうことで♪」


ニッコリとあたしたちに……イヤ、唯に笑いかけて加賀先生は教室から出て行った



「圭斗、片付け苦手だからね〜」


つまりそれは、あたしが押し付けられたようなモノ…?



「あたしも手伝いたいんだけどさ、今日ちょっと外せない用事があって―」


ごめん!と手を合わせて謝る唯



「うぅん。いいよ。一人で大丈夫だし♪」


「その代わり、あたしの代わりが行くから安心して♪」



……唯の代わり?


加賀先生が手伝いにでも来てくれるのかな……?


「あっ、ねぇ。明日って早退してから行くんじゃなかったの?」


不思議そうにあたしを見ながらそう聞いてきた唯



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