王子様はご主人様!?
確かめたいのに、もう確かめることも出来ない……
だって、涙で滲んで輝の表情が読めないんだもん……
あたしって、輝にとってそんな存在なの……?
そんな簡単に別れられるような……そんな存在なの…?
あたしは……
あたしは……
「っ……」
――バサッ!!
持っていた資料をおもいっきり輝にぶつけた
「っ……だったらっ!だったらっ!最初から付き合うなんて言わないでよっ!!」
もう堪えきれない涙を流しながら、資料室から飛び出した
ねぇ―…輝。
あたしはそんな簡単に離れられるほど、大人じゃないよ?
あたしは……輝の存在が大事で、無くてはならないモノなんだよ……
好きで……大好きで……仕方ないの………
輝は……違うの?