王子様はご主人様!?


―――――――――………


「井之上……おいっ!井之上っ!!」


「あっ!はいっ!!」


ガタッと椅子の音をたたせ、立ち上がった



「どうした?何度も呼んでるのにボケーとして」


「すみません……」



「まぁ、いい。座れ」


「はい……」



昨日のことが頭から離れない……


花梨の泣き顔が……胸を締め付ける……



「輝…、大丈夫かよ……」


休み時間になり、近づいてきた蒼依



「………」


「花梨ちゃんと何かあった?」


「っ……」



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