王子様はご主人様!?


「そういえばそうだったな―…。今日のパーティーの主催者、宮澤家だったか」


そう言いながら2人で話始めた


俺をシカトして……



「俺も今から早退して行くんだけどさ……。パーティーとか苦手なんだよな―…」


「あっ、そっか。一応蒼依くんもご子息だったね」



「一応ってなんだよ。一応って……」


パーティーって……



やっぱり俺と花梨は世界が違いすぎた……


「……と、そろそろ迎えが来るわ」



と言って、蒼依はカバンを持ち帰っていった


軽く俺の肩を一回叩いて……



そして成田も「頑張ってよ」と言って、離れていった


何を頑張れっていうんだよ……



頑張っても変わらないものだってあるんだよ……


俺と花梨との差はどうしても変わらないんだよ……



それからの授業はやっぱり集中出来なくて、初めてあんなに先生に注意された……




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