王子様はご主人様!?


まぁ、そうですよね…



そんな一気に急展開!?みたいなことが起きるわけないか……



「おぉ〜来たかっ!?」



うわっ…さっそく敵が……



「初めまして。井之上輝です。」



「宮澤花梨です。」



ふてくされたように、前会長に頭を下げた



「元気にしてたか!?花梨」


おいっ!いつの間に呼び捨てになってんだよ!


「えぇ。元気にしてました。」



今の今までね。


あんたのせいで、テンションはがた落ちだけど……



「あの、引き継ぎをしたいんですが、よろしいでしょうか?」



「あ、あぁ、そうだったなっ」



ナイス輝くんっ!


「って言っても、引き継ぎはこのファイルを見れば理解してもらえると思うんだが……」



そう言って机の上に分厚いファイルがドサッと置かれた


こ…こんなにあるの……



ついその量に顔がひきつってしまう。


「花梨。そんな心配するな。僕がちゃんと教えてやるから。」



ポンッと肩に置きながら、頷く前会長


ひぇぇ〜〜



「け、結構ですっ!」



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