王子様はご主人様!?
変わらない想い-花梨Side-
「乾杯―っ!」
周りでグラスがぶつかる音がする
今日は沢田家との合同パーティー
そのためにあたしはこんなドレスなんかを着て、立っている
淡いピンクなんか着ても気分は全然晴れる気配はない……
「花梨」
「彰ちゃん!」
スーツに身を包んだ彰ちゃんが横に立った
「ドレス、似合ってんじゃん」
「えっ、あっ、ありがとう///」
なんか照れる
「でも顔はブサイクだな」
「なっ!?」
「昨日なんかあった?目がまだちょっと赤いし、化粧で隠してるけどクマ、ちょっと分かるよ」
「あっ……」
反射的に顔を隠した