王子様はご主人様!?


「だから…」


――ギュッ


「バカっ……」



思いをぶつけるように、抱きついた


「バカ輝っ!」


「花梨……?」


「あたしっ……あたしも好き……。誰よりも輝が好き……」


家柄なんて関係ないんだよ?


あたしは輝が……大好きなんだよ?


「離さないでよ……。あたしの側に居てよっ!大好きなんだからっ!!」


大好きで仕方ないんだから!



「ふっ……。離さねぇよ。一生……」


そっと抱きしめ返してくれた輝


久しぶり感じた温かい輝の体温……



あたしのずっと求めてた温かさだ……


「花梨……」


少し体を離され、肩を抱かれた



そして、私の家族、沢田家の全員に頭を下げた


「すみません。こいつだけは、渡せません」


っ///



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