王子様はご主人様!?
「ピンポ―ン♪」
「蒼依っ!てめぇ〜〜」
どこから沸いて出てきたのか、蒼依くんがニッコリ笑いながら立っていた
「だって輝、これくらいしないと行動しなかっただろ―っ?意気地無しだからさ♪」
「お前な〜〜」
「でも今回、この企画を考えたのは俺じゃねぇよ。俺はただその話しに乗っただけ♪」
「は?じゃあ誰が……」
「あんまり芝居って好きじゃないんだよな。疲れるし……」
はぁ―…と言いながら、疲れた動作を見せた彰ちゃん
「お前……が?」
輝が信じられないような表情を彰ちゃんに向ける
「まぁな。このままじゃ花梨が壊れそうだったから……。」
彰ちゃん……
「だから今回このパーティーを使って、一芝居うったってわけ。もちろんうちの親父たちや花梨の両親には話しを通しててな♪」
つ、つまり……
全部、彰ちゃんが仕組んだこと!?
「もしお前が来なかったら俺が花梨のこと貰おうかと思ってたけど……」
彰ちゃん///
「来ちゃったからな。花梨が待ってた王子様が……」
そう言ってどこか切なく、あたしを見る