王子様はご主人様!?
「はぁ―…まだ分かりませんか?」
ポンッと頭に置かれた輝くんの手
な、なに…?!
「花梨は俺のなんで。あまりちょっかい出さないでください。」
か…花梨っ!?
お、俺のっ!?
「な、何を言って…!?」
口をパクパクしながら、輝くんを指差す前会長
「あまり騒ぎになりたくなかったので、黙ってましたが…。……花梨は俺のなので、触らないでください」
「っっ///」
「な?花梨?」
頭に手を置いたまま、あたしの顔を覗き込む、優しい笑顔の輝くん
っ…///
そんな姿にあたしは何も言えず、ただコクコクと頷いた
「っ…わ、わかった。今日のところは2人に任せるよ」
それだけ言い残して、前会長は風のように生徒会室から出ていった