王子様はご主人様!?
「もおっ!今日は不意討ち多すぎっ!!」
すっぽり俺の腕の中に収まりながら、ブツブツ文句
「いいだろ。別に……。それよりさ、明日買いに行くマグカップなんだけど……」
「なに!?絶対買いに行くんだからねっ!」
「イヤイヤ。そうじゃなくて……」
「……?」
「2つ買わないとな―…って思って」
「2つ?誰かにかプレゼントするの?」
この鈍感
「花梨用にだよ。これからもここに来る時用に」
「…///で、でも輝のお母さんとかに変に思われないかな……?」
そんなこと気にする必要もねぇのに。
「大丈夫。彼女いるって伝えてあるし、心配なら今度会う?」
「えっ!?」
「きっと花梨のこと気に入ると思うよ。俺とお袋、好み似てるから」
「イヤイヤ。それとこれとは話し、別でしょ?……でも、会ってみたいな。輝のお母さんに」
「あぁ、今度会わせるよ」