王子様はご主人様!?
「どうしたの?」
パタッと携帯を閉じた輝くん
「あ…あの…携帯を……」
さっきの見間違い…?
だってあたしの目の前にいるのは、いつもの優しい王子様の輝くんだし……
「携帯…あぁ、これね。」
ニッコリ笑いながら、端のソファーの上にある携帯を手に取った
「あっ、ありがと…」
ソファーの前にいる輝くんに近づき、携帯に手を伸ばした
――グイッ
「きゃぁっ!!」
グラッと傾いた体
「痛っ……」
「…くはねぇだろ?」
………え
ゆっくりと視界を上げると、上には…輝くんっ!?
な、なんでぇ!?
「一応俺も気を使って、ソファーに押し倒したんだからよ。」