王子様はご主人様!?


朝からあんなに囲まれるくらいの大人気。



それに笑顔で対応する輝くんの姿は、まさに王子様。



「花梨なら輝くんとお似合いだと思うよ―っ」



ニコニコ笑う唯に、ただ苦笑いを浮かべてた



お似合いかぁ―…



……んなわけないっ!


だって、あの完璧な輝くんだよ?



そんな人と一緒に居れるなんて……



「―……澤」


いやいや、その前にあたしと輝くんじゃ……


ってかもう3学期なのに、まともに話したことすらないのに……



「宮澤っ!!」



「ふえっ!?」




突然引き戻された現実。



顔をあげると、いつの間にか来ていた担任があたしを睨むように見ていた


「……えっ…と。何か?」



「はぁ―…、何かじゃないだろ?」



だって―…聞いてなかったし……




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