王子様はご主人様!?
「でもさ、お前も大変だよな―。」
「は?何が?」
「妹ちゃんも極度のブラコンじゃん。」
「あ、あぁ―…」
確かにあいつのブラコンには困る…
父親に愛されてないと感じているせいか、自分のそばにいる人には相当な束縛をする。
それはもぉ―恋人のように……
彼女なんて作ったもんなら、俺の彼女は綾香の標的になる
「でもさ―そんなブラコンも彼氏が出来ればマシになんじゃね?」
俺を覗き込む蒼依
「そうなのかもな―…」
決してあいつはモテないわけじゃないと思う
妹の偏見とかじゃなくて、元々俺らは親譲りのこの顔だから。
「つ―ことで俺に…「やらねぇ―よ。」
油断ならねぇヤツ……
「で?ペットってなんだよ?」
「あ?」
また話し戻すのかよ…
「まぁ、ペットっていうより俺のアシスタントだな。」