王子様はご主人様!?
SecondLove
生徒会室-花梨Side-
「はぁ―……」
入りたくない……
白いドアを見て佇むこと、約10分……
ドアの上についている綺麗なプレートを見ては、ため息が出る
だからってここに立ちっぱなしでいいわけないし……
……よしっ!!
意を決して、ドアに手を掛けた…瞬間
「何してんの?」
――ドキィ!!
耳元で囁かれた低い声…
この声は……
「早く入れよ。ここに立ってたら邪魔だろ。」
ガラッと音をたてて、中に入ってしまった井之上輝
「ほら。花梨も早く入れ。俺らの生徒会室に…」
ニヤリとした笑みが、あたしに恐怖を与えた
あたしはその言葉に息を呑みながら、ゆっくりと足を踏み入れた…
恐らく、これからこの悪魔と同じ時間を共にするだろう……
――生徒会室に……