王子様はご主人様!?
「いいよ!あたしは別に立っとくから!」
ってか立ってる方が安全だしっ!!
「たくっ…」
――グイッ
「きゃっ!!」
「あまり手間をかけさせるな」
気だるそうにそう呟き、無理やり手を引かれて座らされたソファー……
もちろん井之上輝の隣……
「何するのよっ!!」
キッと井之上輝を睨んだ
「お前が言うこと訊かないからだろ。」
「っ……」
こいつは一体どこまで俺様なんだ!!
「なんであたしが井之上輝の言うことを訊かないといけないのよっ!!」
「は?お前は副会長だろ?会長の言うことを訊いて当たり前だ」
「っっ〜〜〜」
イライラなんかじゃ収まらなくなりそうな怒り