王子様はご主人様!?


「いいよ!あたしは別に立っとくから!」


ってか立ってる方が安全だしっ!!



「たくっ…」



――グイッ


「きゃっ!!」



「あまり手間をかけさせるな」



気だるそうにそう呟き、無理やり手を引かれて座らされたソファー……



もちろん井之上輝の隣……


「何するのよっ!!」


キッと井之上輝を睨んだ



「お前が言うこと訊かないからだろ。」


「っ……」



こいつは一体どこまで俺様なんだ!!



「なんであたしが井之上輝の言うことを訊かないといけないのよっ!!」



「は?お前は副会長だろ?会長の言うことを訊いて当たり前だ」



「っっ〜〜〜」



イライラなんかじゃ収まらなくなりそうな怒り



< 56 / 348 >

この作品をシェア

pagetop