王子様はご主人様!?
「宮澤さん?」
「は、はいっ!!」
突然後ろから呼ばれた名前
勢いよく返事をして振り替えると、ニッコリ王子様スマイルの輝くんが立っていた
「な、何か!?」
うわぁ〜〜
間近で見ると、さらに美形……
黒髪がふんわりセットされていて、甘いマスク……
あの取り巻きの気持ちが、ちょっと理解出来た…
「職員室行くんでしょ?」
「……へ?」
職員室…?
「俺も呼ばれてるから一緒に行こ」
「えっ…一緒に…ですか?」
「嫌…かな?」
シュンとした表情を浮かべた輝くん……
な、何をしてるの!あたしっ!!
王子様に、こんな顔をさせちゃって。
「い、嫌なんてとんでもないっ!」
ブンブンと手を必死に横に振る
「そっか。」
――キュンっ!
出ましたっ!王子様スマイルっ!!
あぁ、この笑顔にはどんな人も敵わないわ……