王子様はご主人様!?
キリッと輝を睨むと、輝はただ微笑みながら離れた
「って、てかっ、他の役員は!?」
この空気がなんか嫌で、必死に会話を投げ掛けた
「あぁ―…、来ないよ。」
「……は?」
「だって必要ねぇし。ただでさえ王子様演じるの疲れるのに、生徒会でも演じるのダルいだろ?」
だろ?と言われても…
「他の役員が集まるのは行事の時だけで充分だ。」
な、なんて勝手な……
「って…それじゃあ、生徒会の仕事は誰がするのよっ!」
机の上に置いてあるファイル…
中はまだ見てないが、恐らく生徒会の仕事だろう……
「は?そんなの適当にやってればいいんだよ。」
「だっ、だからって、2人でこの量は無理だよっ!!」
頭パンクするっ!!
「何言ってんの?2人じゃねぇよ。」
「えっ!?」
よ、よかった―…
そうだよね。さすがに2人でなんて……
「俺はしないから、お前1人でやるんだよ」
「………はあぁ!?」
こいつ今なんて言いました!?
この量を1人でっ!
女の子1人でっ!?
「なーんてな。冗談だよ。」
ポンッと頭に置かれた手