王子様はご主人様!?


何がいいって…スポーツの内容だよね?



「去年と一緒でいいんじゃない?」



去年の球技大会は男子がサッカーとバスケ。


そして女子がバレーとテニス。



特にそれで問題もなかったみたいだし。


「そ。じゃあそれで決定」



サラサラと必要事項を書き込んでいく輝


「輝は今年もバスケ?」



「は?」


手を止めて、あたしを見る


「去年もバスケだったでしょ?」



「……ふっ。」


「な、なによっ!」



口元を押さえて、バカにしたように笑う


イラッと頭に血が昇る



「よく覚えてるな〜」



「へっ…?」



「1年も前のことなのに。」

「っ…///」



「あぁ―そっか。花梨、俺のこと好きだもんな。」



っ〜〜〜


「すっ、好きなんかじゃないっ!あの時は騙されてたのっ!」



そうよっ!



こいつの表面に騙されてただけなんだからっ!



「ふぅ〜ん。じゃあ、今の俺に惚れることはないって?」



い、今の輝に……?


そ、そんなの……



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